「指輪」と「指環」の違いって何?|目線を変えて見る小売業
指輪は、物語の題材としてよく使われます。
たとえば、次のような作品があります。
歴史上の「指輪」コンテンツ
ニーベルングの指輪
ドイツの作曲家ワーグナーが作ったオペラです。魔法の指輪をめぐって、神々や人間やドワーフなどが争います。
ソロモンの指環
旧約聖書に出てくる話です。神から人を支配する力を持つ指輪をもらったソロモン王は、動物と話すことができました。
指環物語
イギリスの作家トールキンが書いた小説です。邪悪な力を持つ一つの指輪を破壊するために、勇者たちが冒険します。
このような作品では、
「指輪」という言葉の代わりに、
「指環」という言葉を使うことがあります。
指環という言葉は、
絆やめぐりあう運命という意味があります。
この指輪と指環はどのような違いがあるのでしょうか?
指輪と指環の違い
例えばニーベルングの指輪の場合、
指輪と指環の2つの表記が見られるますが、
この作品のように、
ひとつの指環をめぐって物語が進むものには、
絆や、めぐりめぐるとのニュアンスもある「環」と
表記した方がしっくりくるようです。
他にも大天使ミカエルから、
人を従わせる力を持つ指輪を授けられた
ソロモン王の話であるソロモンの指環も、
指環という言葉がぴったりですね。
動物学者のローレンツはそんな指輪のようにいかないまでも、
動物の言葉を少しは理解出来るとして、
『ソロモンの指輪』という本を書きました。
この本は近代動物行動学の基礎を作った名作です。
ちなみにローレンツという名前は有名ですが、
電子辞書でローレンツと検索すると
同じ名前の人がもう一人います。
物理学者のローレンツです。
彼はアインシュタインに影響を与えた人でした。
しかし実は、
最近有名になっているもう一人ローレンツがいます。
気象学者のローレンツです。
彼はバタフライエフェクトという言葉を作りました。
バタフライエフェクトとは?
バタフライエフェクトとは、
蝶の羽ばたきによって起こされるような些細な変化が、
さまざまな要因を引き起こし、
やがて大きな変化を生むことを意味する言葉で
簡単に述べると
ちょっとした変化が大きな影響を及ぼすことを言います。
例えば、ブラジルで蝶が羽ばたくことで、
テキサスで竜巻が起こるかもしれないということです。
「バタフライエフェクト」というワードは
NHKの番組名になっているだけでなく
2004年に公開されたSFサスペンス作品などにも起用されています。
ホームページで掲載されている、
小売業界の分析ブログ記事では
バタフライ型という言葉を使っています。
これはバタフライエフェクトと関係ない言葉ですが、
企業が羽ばたくためのキーワードとして捉えれば、
バタフライエフェクトのひとつと
言えなくもないのではないでしょうか?