アインシュタインの相対性理論から学ぶSIMPLE IS BEST!
「この人の話、分かりづらいな…」
「結局どういうことなんだろう」
最近、そう思った機会はありませんか?
データコムのHPでも年末に掲載したバスケット分析の記事の中で、分析結果をいかに分かりやすく、現場に伝えるかという話を取り上げました。
どんな記事だったかというと、
「バスケット分析でよく使うリフト値って高いのか低いのか分かりづらいよね…。"何人に1人が買った"っていう表現の方が分かりやすいんじゃない?」という話です。
かくいう僕も人に物事を伝えるのが苦手で、分かりやすく伝わっているだろうかと心配になることが多々あります。
そこで、今回のnoteではシンプルに伝えるということを、僕の毎年のひそかな楽しみであるノーベル賞と絡めて考えてみたいと思います。
(残念ながら今年は日本人の受賞者は出ませんでしたね…)
ノーベル賞と聞いてすぐ浮かぶのは?
かなり以前の調査ですが、「ノーベル賞と聞いてすぐに浮かぶ受賞者は誰か」というアンケートがありました。
誰だと思いますか?
恐らく誰の頭にも浮かぶ人物だと思います。
そう!アインシュタインです!
彼の様にノーベル賞受賞者の名前だけでなく、
研究名まで広く知られているケースは稀なのではないでしょうか。
しかし、意外なことにノーベル賞の受賞対象となった研究は
かの有名な「相対性理論」ではなく、光電効果の研究なんです。
相対性理論がノーベル賞を取れなかった驚きの理由
相対性理論が選ばれなかった理由はこうです。
当時、哲学者のバートランド・ラッセルや他数名を除き、
誰も相対性理論を理解していなかったから。
そんなことあるの?と思ってしまいましたが、
有名なエピソードとして、アインシュタインが喜劇王チャップリンと面会した際に交わした挨拶の話があります。
アインシュタイン
「あなたの映画は全く言葉を使わないのに世界中で理解されていて、すばらしいですね」
チャプリン
「いえ、あなたの方こそ。」
「だって誰も理論を理解していないのに、
あなたは世界中で有名なのですから」
本当に理解されてなかったんですね…
相対性理論の公式「E=mc²」に学ぶ SIMPLE IS BEST
相対性理論の公式は?
そんな難解な相対性理論ですが、公式はいたってシンプルです。
E=mc²
たったこれだけ。
しかし、ここに至るまでの計算は恐ろしいほど複雑です。
この公式で表現されていることを簡単にまとめると、
「少量の物質でも、持っているエネルギーは莫大なものである」
ということです。
何事もシンプルがいい
相対性理論の公式をパッと見て、
複雑そうと思う人は少ないのではないでしょうか?
途中でいかに複雑な計算を挟もうとも結果はシンプル。
アインシュタインがそのような意図を持って
この公式に辿りついたかは分かりません。
ただ、冒頭で考えていた人に何かを伝える時に重要なことって、これなんじゃないかなと思いました。
まずは、簡潔に話す。
詳細はそこからでいいんじゃないかなと。
ちなみに僕が普段携わっている小売業の分析でも同じだと思います。
バスケット分析でも、相対性理論の公式の様に分かりやすくまとめて、
伝わる工夫をすればもっとアクションにつながるんじゃないかなと思いました。
年末に公開したバスケット分析の記事はこちら