見出し画像

自分まで鼻高々!シンガポールで活躍する日系小売業紹介【シンガポール出張#2】

前回は、シンガポールという国の文化や各種取り組みについてまとめました。今回の記事では、そんなシンガポールで活躍する日系小売業の特徴について触れていきます!


シンガポールに進出する日系企業

まず、シンガポールに日本の企業ってどれだけ進出してるの?っていう話を簡単に。
2023年時点で1,165の日系企業が進出しているそう。(Jetro調べ)
ちなみにこの数字はASEANの中で、ベトナム、タイ、インドネシアという成長市場に次ぐ4番目の多さ。
ASEANの中でも日系企業が進出を狙う国という位置づけにあることが伺えます。

なんでシンガポールなの?と思い調べてみると、進出しやすさの理由がありました。
・外資系企業への優遇制度
・整備された物流インフラ
・東南アジア各国へ進出しやすい立地

などなど、シンガポール自体のビジネスのしやすさもありつつ、東南アジア市場を狙う企業としては足がかりとしてのポジションもあることから多くの日系企業が進出しているようです。

例えば、小売業界で言うとこんな企業があります。
明治屋、Don Don Donki(ドン・キホーテ)、高島屋、伊勢丹、ユニクロ、ダイソー、ウエルシア…
日本では誰もが知っているといっても過言ではない企業が並んでいますね。

その中でも今回は、実際に見てきた3店舗について特徴をまとめてみたいと思います!

相変わらずユニークなDon Don Donki

日本ではお馴染みのドン・キホーテ、海外ではDon Don Donkiと名前が変わりますが、そのユニークさは変わりません。
ジャパンブランド・スペシャリティストア」のコンセプトのもと、日本産の商品が多く取り揃えられています。
店舗では日本産やmade in Japanという表記が特に強調されていたような印象です。

これだけ日本押しの売場構成にもかかわらず、客層は現地の方が多く、日本の食品がいかに受け入れられているかということが見て取れました。

また、ドン・キホーテと言えばPOPですよね。
英語バージョンになっても"らしさ"は損なわれることなく、目を引くPOPが
あちこちに。

さらに、食材の食べ方や調理法を記載したPOPも!
これは日本にはあまりない気がしますが、海外の方が日本食にトライするハードルを下げるのにも一役買っていそうです。

もう一つ、ドン・キホーテと言えばというものがありました。
レビューです!
値札近くのQRコードを読み取ると、商品の情報に加え口コミや評価が表示されます。特にお酒コーナーに多く設置してありました。

酒類のラインナップが豊富ということもあり、迷ってしまう消費者からすると、どんな商品なのか事前に分かるというのはとてもありがたいですよね。

お酒関連で最後にもう一つ!
これが個人的には一番印象に残りました!

その名もDrink Drunk Donkiです。

店舗に隣接されたバーです。
タイでは寿司屋やたこ焼き屋が隣接されてた記憶がありますが、シンガポールではバーがありました(笑)
メニューも結構豊富で、ビール、ウィスキー、日本酒…など幅広く取り揃えられていました。
買い物だけにとどまらず、顧客を楽しませる取り組みがいかにもドンキといった感じですね!

時間の都合で実際に体験することはできませんでしたが、買い物ついでに一杯。やってみたいですねー!

現地企業のノウハウを取り入れるウエルシア

続いて、ウエルシア。
シンガポールでは現地の百貨店や総合小売業を展開するBHGホールディングスと合弁会社を設立し店舗展開をしています。現地のノウハウを取り入れることで拡大を図っているようです。

外装から日本の雰囲気を感じるような作りになっており、商品も日本の商品も多く取り扱っていました。日本人向けのインバウンド需要も多くあるようです。
また、現地の方々には日本のお菓子が人気なようで、キャンディの棚の上にはMust buyの文字が。
日本のドラッグストアでキャンディがmust buyになることはなかなかないですよね(笑)

日本らしさを感じつつも、ところどころに海外に出店しているからこその工夫も感じ、なかなか貴重な体験でした。

シンガポールでは○○円均一なダイソー

ラストはダイソーです。
まずは外装、ダイソーというとピンクのイメージがあると思いますが、この店舗は黒色で高級感のあるデザインになっていました。
百貨店では黒系の色、カジュアルなところでは通常のピンクという使い分けがされているそうです。
場所に合わせて雰囲気を変えてるんですね…!

品揃えについては、ローカライズされた商品と日本の商品が入り混じっているようなラインナップになっていました。意外と日本語のままの商品も多かったのですが、現地の人もよく利用するそうです。

価格帯ですが、ダイソーと言えば100円均一の代名詞とう方も多いと思いますが、シンガポールでは約"200均"になっていました。
さらに、日本語表記の商品が混ざっていることもあり、価格早見表のようなものもありました。

○○はいくらというように商品の表記を変えず、まとめて早見表にしてしまうのも価格が統一されている100均ならではですね。

まとめ

以上、現地で視察してきた日系小売業3店舗でした!
シンガポールでも、made in Japanの商品は人気が高く、日系企業の活躍が見て取れました。海外の人が手に取る姿を見ると自分の事のように鼻高々です。また、日本の商品だけでなくローカライズされた店舗や商品が見られるのも海外ならではですよね。シンガポールの地で日系企業が奮闘する様子を感じてきました。次回は、ユニークなコンセプトを持つ現地シンガポールの小売業についてまとめます。


X(Twitter)ではnoteを以外の情報も発信しています。 ぜひフォローお願いします!