世界最難関のエンジニア養成機関!インド工科大学に訪問してみた|インド人材登用検討中の方必見です!
IT業界を中心にインド人材への注目が高まっています。しかし、インドという国、そしてインド人に対する情報が少なく、付き合っていくことに一抹の不安を拭えない人も多いのではないでしょうか。
とうの私もその1人でしたが、渡印し、大学を視察したり、学生と話したりすることで、はっきりとしない不安は解消されました。
本記事では、私が見聞きした情報をシェアしていきます。インド人材とのコラボレーションを考えている方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。
第三の大国となりうるインド
皆さんもご存知のように、インドは人口が非常に多い国です。
現在は中国を抜き、世界第1位となっています。
名目GDPについても、かつての宋主国イギリスを上回り、世界第5位。
しかしながら、1人あたりGDPは未だ発展途上にあり、先進国と比べるとかなり低い水準。
街を見渡すと、日中にもかかわらず路上に座って、ぼーっとしている人々をよく見かけます。
国家の重要課題としても失業率の高さがあげられており、人口の伸びと経済の伸びが不均衡である状況。
モディ首相は、2022年に行われた式典において「今後25年でインドを先進国にしなければならない」と述べています。
独立から100年を迎える2047年をひとつの区切りとして、各種政策を講じながら発展を目指していることが伺えます。
日本では“失われた30年”と言う言葉が使われるのに対し、インドでは“輝ける25年”と次の四半世紀を見据えた考え方をしています。
昨今、多くのインド人材がグローバルで活躍しているのも、この考え方に則った教育の賜物と言えるでしょう。
今回は、教育の最先端を走る“インド工科大学”を訪問してきたので、その様子をご紹介します。
世界最難関のひとつ“インド工科大学”とは
インド工科大学とは、インドの独立以後、経済の発展を目指して、高度なエンジニア人材の育成を目的に設立された国立大学の総称です。
インド国内ではIndian Institute of Technologyを省略し、 “IIT”と呼ばれており、“国家的重点機関”に位置付けられています。
現在、インド全土23校に約10万人の学生が在籍しています。
当大学の倍率は50~100倍、合格率は1~2%となっており、「世界最難関」と言われています(ハーバード大学で約5~6%、東京大学で約35%の合格率)。
将来の生活をより豊かにするためには、ランキングの高い大学に入ることが必要不可欠。
それゆえ受験戦争は非常に激しいものとなっています。
実際に、グローバル企業やインド大手企業などからのJobオファーはランキングの高い大学から順番に回ってくるそうです。
ランキングの高い大学に在籍することが将来を切り拓く必要条件と言えるでしょう。
また、少し余談にはなりますが、「世界最難関」と言われる背景には、マーク試験のシステムも関係しているそうです。
日本などでは解けない問題でも、当てずっぽうでマークして運が良ければ得点することができますが、インドは異なります。
不正解なマークは減点となるため当てずっぽうはリスクとなってしまいます。言い方を変えれば、自信を持って回答できるものしかマークしてはいけない非常にシビアな試験となります。
次回の記事では実際にIITハイデラバード校を訪問した際のお話をお伝えできればと思います。
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