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出張ついでに、ニューヨークの「ちょっと良い消費」を感じてきた#1

2024年1月にニューヨーク(以下、NY)で開催された世界最大規模の流通小売業界向けイベント“NRF Retail Big Show”に参加してきたのですが、
イベント前日に少し時間があったので、NYの店舗を周ってきました。

今回は、そのなかで感じた「ちょっと良い消費」にフォーカスしていきたいと思います。

極寒のNYは何処へ?

セントラルパークから見える晴天のNY中心部

例年、この時期にNYへ来ているのですが、
“極寒”がスタンダード
ダウンを重ね着し、マフラーを巻いて、手袋をしても
寒さに敵わないほどでした。
(2年前に手袋の片方を失くした苦い思い出があります…)

ところが、今年の天候は穏やか。
日中の最高気温が15℃前後あり、ダウン重ね着で歩くと
汗ばむレベルでした。季節外れの陽気に助けられたので、
市内を視察調査することにしました。

結論を先にお伝えすると、めちゃくちゃ歩きました…!

距離にして約20km、Apple Watchの計測によると、
消費カロリーは約900kcal。

下図の赤枠が消費カロリーを示しているのですが、
1日に必要な消費カロリーを優に超え、2周目終了間近です。
(Apple Watchユーザーの方には、いかに動き回ったか分かって頂けるかと思います)

それだけ、気になる店舗が多くあったというわけです。

店舗を巡って見えてきた「ちょっと良い消費」というトレンド

丸一日かけて、色々な店舗を巡ったのですが、
そのなかで感じたトレンドのひとつが、
冒頭で申し上げた「ちょっと良い消費」でした。

後述しますが、ここで言う「ちょっと良い消費」は自身の身体、
そして環境や社会に対してポジティブな影響を与えるような消費を指しています。

アメリカというと、ジャンキーでボリューミーな食事や
Couch Potatoに代表される怠けた生活のイメージを
持つ方も多いかもしれないので、少し意外に感じたかもしれません。

実際に、世界の肥満率ランキング(2016)では15位に位置するため無理はないでしょう。
今でも、街の至る所でジャンキーなハンバーガーやピザのお店を目にします。
(“アメリカらしさ”が感じられて、これはこれでとても美味)

NYで人気の“5 Napkin Burger”、ジューシーなお肉ととろけたチーズが堪りません

ところが、近年はコロナによる健康意識の高まりから、
健康に配慮した食やエクササイズのニーズが増加。

また同時に、世界情勢の不安定さや環境の悪化を受けて、
持続的に消費出来る商品やサービスへの関心も高まっています。

下図は昨年のNRF Retail Big Showで語られた
アメリカにおける生活者の意識ですが、
75%の人が健康的でありたいと回答。
更に39%の人は実際に健康的な食事を心がけていると答えています。

加えて、約1/3の人が持続可能な食材を購入したいと思っていることも分かっています。

では、こういった生活者の変化を受けて、どんな小売店が流行しているのでしょうか。次回から詳細を見ていきましょう。

セントラルパークで早朝ランキングに興じるニューヨーカーたち





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