食産業の持続可能な成長に必要なこととは?(前編)|食の祭典「Anuga 2023」レポート
こんにちは!
データコム編集部のYUKIです!
今回は2023年10月07日 ~ 2023年10月11日に
ドイツで開催された「Anuga 2023」に
参加してきたので、その様子をレポートします!
Anugaってどんなイベント?
この展示会は、
食品や飲料などのメーカーが
自社商品をアピールする場として
世界で最も有名なイベントのひとつです。
また、会場内では食品メーカーなどの経営者が
自らの考えを語るカンファレンスも大々的に行われており、
次世代の食トレンドを知るには絶好の機会でした。
下記の画像の通り、
各数字を見ただけでも如何に注目度が高いかが分かります。
今回は、「食産業の持続可能な成長」がテーマとなっており、
主に以下トピックに焦点が当てられました。
日本ではまだまだ馴染みが無いワードが多く、大変新鮮でした。
Alternative foods(代替肉・魚・乳製品など)
Health foods(スーパーフード、古代穀物、グルテンフリーなど
Upcycled foods(非可食部の有効活用)
Clean label(成分・産地の透明化)
Sustainable packaging(脱プラスチック)
消費者の意識はどうなっているのか?
大手調査会社Innova Market Insight社が
グローバルで行った調査に基づき、
このトピックに関する消費者の意識を解説していました。
消費者の約25%が、
と答えているとのことです。
また、その他で意識している行動としては、
「フードロスを減らす」
「リサイクル・アップサイクルの商品を選択する」
などがあるそうです。
このような意識の高まりもあり、消費者が購買時に気にするポイントも変化しているようで、主に以下3つが紹介されました。
どこで作られているか(原材料含む)
どのようなプロセスで作られているか
製造過程で社会、環境にどのようなインパクトを与えているか
Alpro社とTwo Brothers社の事例
オーツミルクを提供するAlpro社は、
天水農業によってアーモンドを育てていること、
またその効果として生物多様性の維持に貢献することなどを
ホームページやパッケージでしっかりと表現しており、
オリーブオイルや蜂蜜などを提供するTwo Brothers社も、
インドの農村部で生産を行い、
土壌改良に努めていることや
農村部の雇用創出・収入向上に貢献していることなどを
アピールしているそうです。
これらの事例のように、製造過程が社会、環境に与えるインパクトに対する意識を高め、改善を行いながら、消費者に伝えることで、共感するファンが増えていくでしょう。
代替肉のパイオニア“Beyond Meat”のCEOが語ったこと
Beyond MeatのCEO・Ethan Brown氏は、
20分に渡り代替肉の可能性をスピーチしていました。
代替肉がなぜ重要なのか?
冒頭で、上記のように述べた上で、
代替肉がなぜ重要かを解説しており
牛の家畜と比べると
・温室効果ガス排出
・土地の使用
・水の消費
などが約90%減少し、環境負荷が
大きく減少することを強調しました。
特に、温室効果ガスの減少は
地球温暖化の抑制に寄与するそうで、
約1.5℃の温暖化抑制が期待できるとのことです。
ドイツのマクドナルドへの感謝
最後にドイツのマクドナルド社に対する
感謝の気持ちを表明しました。
代替肉への理解を示し、
販売の促進に尽力してくれたお陰で、
今後代替肉が世の中に浸透していく機会を得た
との旨を述べました。
続編予告!
こちらのnoteの続編は近日公開されます!
注目のトピックスはこちらです!
★実際に代替肉を食べてみた!?
★Alternative foodsやHealth foodsの浸透を左右するポイントは3つ!
①大手フードチェーンなどによる商品化とプロモーション
②プラントベース食品特有の味、食感の改良
③通常の商品と同等の価格設定
お楽しみに!