海外出張ついでに「シリコンバレー」を歩いてみた①|取締役の海外出張探訪記【スタンフォード大学&始まりの地編】
こんにちは!データコムのYUKIです。
2023年9月、ラスベガスで開催される
流通小売業向けのカンファレンスに参加するため
アメリカ西海岸に上陸しました。
その際、サンフランシスコでの
トランジットが1日あったので
“何が出来るかな?”と考えた結果、
シリコンバレー弾丸探訪を思いつき、
実行してきました。
「シリコンバレー」は正式な地名ではない
ご存知の方も多いかもしれませんが、
シリコンバレーというのは
「カリフォルニア州沿岸部エリア」の呼称であり
正式な地名ではありません。
このエリアには、
ソフトウェア、インターネット、半導体などの
ハイテク産業が集まっており
半導体の原料・ケイ素(Silicon)と
渓谷(Valley)という地形に由来して
名付けられたと言われています。
ただ、山と山の間隔が広いこともあり、
“谷”であることは一切感じられず、
どちらかというと盆地です。笑
それゆえに、サンフランシスコから
シリコンバレー方面に向かった際には
かなりの寒暖差を感じ、
それまで来ていた上着が不要になりました。
有名企業の本丸。シリコンバレー
ちなみに、シリコンバレーエリアには
一体どんな企業があるのか、
みなさん知っていますか?
YouTube本社があるサンブルーノの辺りが
サンフランシスコとシリコンバレーエリアの境界となります。
シリコンバレー北西エリア(マウンテンビュー、パロアルト、メンローパーク)は、名門スタンダード大学を中心に、
などの本社が所在。
南東エリア(サンタクララ、クパチーノ)には、
などの本社があります。
ここに列挙した企業の名前は、
ほぼ全てに聞き馴染みがある企業ばかりなのではないでしょうか?
いかに、シリコンバレー発の企業が
世界のITを席巻しているかが分かると思います。
また近年は、サンフランシスコを拠点とする
企業の成長も目覚ましく、
South of Market(SoMa)エリアを中心に、
などが本社を構えており、
シリコンバレーに次ぐITの街となっています。
起業家を数多く輩出する、世界最高峰学府「スタンフォード大学」
ここからは、私出張行程に合わせて、
シリコンバレーおよびサンフランシスコの様子を
見ていきたいと思います。
東京都の区に匹敵する広さのスタンフォード
早朝にサンフランシスコを出発。
シリコンバレーエリアを目指します。
Uberの手荒い運転に揺られること約40分で、
北西エリアに入りました。
最初に思ったことは、
「自然に溢れている!」でした。
左右を見渡すと、木々が生い茂り、
高いビルなど1つもありません。
そんなことを思っていると、
最初の目的地・スタンフォード大学に到着。
一面に広がる緑地を目にして、
「ん?どっちの方向がキャンパス?」
と一瞬悩みましたが
正解はどちらもキャンパス内。
それもそのはず、
キャンパスの敷地面積は約33㎢。
数字を聞いただけでは
イメージが湧かないかもしれないですが、
東京23区で9番目に大きい板橋区(32.2㎢)よりも
少し大きいくらいと聞けば
その広大さが伝わるかと思います。
その広大なキャンパス内には、
学生のみならず一般市民も出入りしています。
ジョギングランナーが汗を流していたり、
老夫婦がカフェでコーヒーを嗜んでいたり。
近隣住民にとっても憩いの場となっています。
世界で最も起業家を生み出す、米国最難関大学
もちろん、キャンパスの広さだけが取り柄ではありません。
世界で最も起業家を生み出す大学として、
米国最難関大学のひとつに数えられています。
ヒューレットパッカードや
Google、Yahoo、Instagram、Netflixなどの
創業者は、ここ「スタンフォード大学」を卒業しています。
また、スポーツも非常に盛んで
プロゴルファー・タイガーウッズなどを輩出しました。
「自由の風が吹く」という校訓のもと、
人種・民族・宗教・性別にかかわらず、
優秀な学生が集まり、学ぶ環境が整っています。
キャンパス内を歩くと
独特なアート作品や誰でも演奏出来る
ストリートピアノなどが随所にあり
“自由”を重んじる雰囲気を感じます。
さらに、広場やカフェで、
議論を交わす学生も多く見受けられました。
今回すれ違った学生のなかにも、未来の起業家がいるかも?
シリコンバレーはじまりの地
広大さと優秀そうな学生たちに圧倒され、
スタンフォード大学をあとにし、
次に向かったのは「Birthplace of Silicon Valley」。
ここは、コンピューター事業で一世を風靡した
ヒューレットパッカードが創業した地であり、
シリコンバレー誕生の地とも言われています。
スタンフォード大学時代からの友人であった
William Hewlett氏とDavid Packard氏は
閑静な住宅街の一角にある小さなガレージを借り、
1938年に事業を開始。
初の製品となるオーディオ発振器を開発、
ウォルトディズニー社への販売などにより、
事業を加速させたそうです。
目の前にある小さなガレージから
世界に名を轟かせる企業が生まれたと思うと、
とても不思議な気持ちがしました。
Steve JobsたちがAppleを開発していた家もそうですが、
こちらの家も現在居住用に使われています。
住人は一体どんな気持ちで住んでいるのでしょうね。
シリコンバレーと日本人の架け橋
Birthplace of Silicon Valleyから徒歩数分の距離に
「World Innovation Lab」という施設があります。
ここは、日本興業銀行(現みずほ銀行)での勤務の後、
スタンフォード大学に留学した伊佐山氏が
2013年に創業したベンチャーキャピタルが運営する研究施設です。
スタンフォード大学を卒業後、
シリコンバレーのファンドで働くなかで、
投資先候補などに日本企業・日本人の名が無いことに
課題感を感じたそうです。
日本にも優秀な人材は多くいるにもかかわらず、
挑戦する舞台が整っていないのではないかと思い立ち、
秀でたアイデアなどを持つ企業や人に対して、
研究開発費、施設、パートナーなどを工面するために同社を設立。
伊佐山氏は、取材などに対して、
「当社はベンチャーキャピタルではない」
という主旨の発言をしており、
自分の考えをビジネスモデルとして仕立てた結果が
ベンチャーキャピタルという形式となっただけであることを強調しています。
施設内に入ることは出来ませんでしたが、
建物に入っていく日本人を目撃しました。
多くの資金と、世界最先端の技術が集積する
シリコンバレーに身を置き、
日本人が挑戦出来る環境が立ち上がっていることは
日本社会・経済にとっても非常にプラスなことです。
当社も含め、日本のみに閉じることなく、
アイデア、技術、そして資金を
グローバルに求めることが必要であると感じました。
次回は今回触れられなかった沢山の有名企業のオフィスに
直接足を運んだ記事を公開いたします!
乞うご期待ください!
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リテールに関するコラムを公開しているので
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