ちいかわと呼ばれる私が、会社で初の産学連携プロジェクトを母校と一緒にやってみた!
データコムでは、東京家政大学、そしてドクターズプラザとコラボして健康に配慮したレシピカードを作る、産学連携プロジェクトが始まりました!
じゃーん!こちらが今回のプロジェクトで完成したレシピカードです!
旬のかぼちゃで秋のグラタン🎃🍁今夜の一品にいかがですか?
このキャッチーなレシピカードはレシピもデザインも全て学生が制作したものなのですが、どのようにしてこのレシピカードが誕生したのか、これからご紹介していきます!
自己紹介
まずは自己紹介をさせてください!私はデータコムのマーケティングチームの「こむ子」と申します!東京家政大学の造形表現学科を卒業して、新卒でデータコムに入社した現在5年目のデザイナーです✍️
精鋭揃いのマーケチームでプルプル震えながら頑張っているので、会社では「ちいかわ」と呼ばれています🥺笑
noteも書いているのでもしよかったら読んでみてください🙇🏻♀️
データコムについて
データコムは小売業界に特化したパッケージシステムを開発、提供している会社です。noteでは世界の小売業に関する記事から、スーパーのお惣菜レビュー、社内イベントに至るまで、様々なジャンルの記事を公開しています!
私が産学連携を始めることになったきっかけ
私は大学を卒業後、データコムのデザイナーとして働く中で、小売業界においてシステムとデータの面でのサポートだけではなく、ビジュアライズやデザインのスキルを活かすことで、より身近な、店舗へのアクションができるのではと考えていました。
最近では、人口減少や少子高齢化などが進む中で、社会全体で人との繋がりが希薄になっているように思います。そんな中で、学生時代に恩師が「縦の繋がりを」と仰っていたのをふと思い出しました。データコムにはこれまで産学連携の実績がなく、私自身も実際に働いてみるまで、会社で働くイメージが湧きませんでした。ビジネスや企業と学生の関わりが不足していることで、働くことへのイメージが不足しているのかもしれません。
素晴らしい作品を生み出す友人が、就職活動で疲弊する姿をみて、胸が痛んだのをよく覚えています。学生達の素晴らしい才能を、社会にもっと知ってほしい。もっと個性を活かす方法があるはず。なにか学生達の力になれることがしたい!そんな想いから学生の頃から慕ってお世話になっていた恩師である手嶋先生にお声がけしました。
学生、大学、小売業、データコムの4者にとってポジティブな企画を目指し、産学を超えた横の繋がり、そして学生同士の縦の繋がりを強固なものにしていくための産学連携プロジェクトが生まれました!
改めて4者の課題を考えてみた
この企画を進めるにあたって、改めて4者それぞれが抱えている課題を洗い出してみました。
課題①造形表現学科の就職状況
私が卒業した東京家政大学の造形表現学科は、とにかく幅広く美術分野について学んでいる学科です。絵画、日本画といったファインアートをはじめ、陶芸、染色、織物、金工やジュエリーといった工芸、デジタルデザイン、グラフィックデザイン、映像などのデジタル領域、そしてインテリアデザインや住環境デザインに至るまで、日々様々なジャンルの美術に学生達は触れています。(美術史や芸術学といった座学もあります!)
東京家政大学は、2023年には卒業生数 1,000人以上の女子大学で1位を達成するほど就職率が高いのですが、造形表現学科はアートの領域なこともあり、学内ではやや就職が弱いと言われています。
実際に私の大学の知り合いでも、就職活動に苦労していた友人が多いだけではなく、卒業後すぐに就職をしない友人や、転職・退職したりと、異色の経歴をもつ人が、他学科や他ジャンルの学部の友人と比べると非常に多く感じていました。
のびのびと個性と専門性を伸ばすことができるのが造形表現学科ですが、芸術の専門知識を活かす仕事は一般的な職と比べると門が狭く、また、型にはまったような一般的な職にも馴染めないことが多いのかもしれません。
課題②学生の活動の露出の少なさ
手嶋先生にご紹介いただいたのがDRPのサイトで公開されている、栄養学部の学生が考案したレシピでした。東京家政大学の栄養学部は日本一と言われています。産学連携の実績も厚く、皆さんもお馴染みの「東武百貨店」や「ベルク」とコラボしたレシピや商品を開発したり、その他たくさんのレシピコンクールで受賞経験があります。しかし、DRPで公開されているレシピについてはDRPのサイト以外での出面があまりなく、認知度があまりないことが課題です。せっかくの学生の活動が埋もれてしまっているのはもったいないことです。
課題③スーパーマーケットは多忙
データコムのお客様であるスーパーマーケットは、日々消費者の暮らしを豊かに支えてくれていますが、その業務はほんっっっとうに多忙です!より商品が売れるように様々な訴求方法を考えますが、忙しい中ではなかなか全てを実現するのは難しい実態があります。データコムとして、データ分析の先の"打ち手"にも貢献したいと考えました。
課題④産学連携の実績がない
データコムには産学連携の実績がありません。今の学生についての知見を増やしたり、大学の専門的な見解を学ぶ機会が必要だと感じています。
また、小売業に携わる企業として、データ分析以外で小売企業へ貢献する施策を探っています。
産学連携で各課題をどう解決したかったのか
①学びと事業の関係を体感
造形表現学科の学生について、大学での学びと社会との繋がりを感じにくいことが課題だと感じています。インターンのような形で、会社や社会と交わって手を動かしてみることで、学びと事業の関係を体感できると考えました。
②学生の活動をよりインタラクティブに発信
大学は学生たちに活動の機会をたくさん与えていますが、発信の機会が少ないことに悩みを持っていました。そこで、データコムや小売業を通して、社会に発信する機会を増やしたいと考えました。
③新しい取組で競合店との差別化を図る
スーパーマーケットはとにかく多忙な中で、新たな取組に注力する暇がありません。スーパーで働く人が手を動かさなくてもいい仕組みが必要だと考えました。
④社会貢献から事業成長を得る
データコムには産学連携の経験がありません。社会への貢献や、データ分析以外で小売業に提供できることを増やすことが事業成長につながると考えています。
これらの問題の解決策を1つにまとめたとき、小売業に提供するものを学生と共に制作することで、各課題を解決できると考えました。その制作物として思いついたのがレシピカードです!
レシピカードを学生と共に制作することで、学生には普段の学びと事業の関係を体感してもらったり、学生がキャリアプランについて考える契機になるかもしれません。大学は普段とは違う角度で露出を増やすことができます。そして、小売業にも新しいレシピカードをお届けすることで、他店にはないコンテンツで集客を図ることができ、データコムも今までにない取組に挑戦することができます!まさに四方良し!
全てを解決する!四方良しのレシピカード!
さて、ここまでレシピカードを作るに至った経緯を熱く語ってきましたが、そもそもレシピカードってなにか?ご紹介します!
スーパーに行った時に、食材の売り場やサッカー台(購入した商品を袋詰めする台)のところで、レシピが書かれた紙が置いてあるのを見たことはありますか?
店舗によって置いてあるレシピカードは実に様々で、パートさんの手描きのものから、メーカーが作ったものまで狙いによって多種多様です。
▼ いちやまマートさんのレシピを利用した素敵な売場 ▼
例えば、普段の生活の中で、季節毎に変わる旬の食材を使ったり、年齢や好みに合わせて栄養のとれる献立を考えるのは大変ですよね。旬の食べ物ってどうしても一辺倒な調理法になってしまいがちですが、レシピカードがあれば意外な美味しい食べ方があることを知ることができます!
レシピカードが置いてあることで、売場にただ置いてあるだけの食材が、どんな料理になるのか、さらには家庭でどんなシーンを演出するのかを想像させてくれるんです!
次回からはそんなハッピーアイテム、レシピカードを如何にして学生と制作していったのか、プロジェクトの様子について詳しくご紹介していきます!