外国からの学生採用についての課題とは?
データコムでは先日台湾在住の学生に対する採用イベントに出展してきました。そこで感じたリアルな課題を今回は語っていこうと思います。
前回の記事はこちらから↓
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高い日本語スキルが必要なのか?
これは最も聞かれた質問だと思います。
今回、営業職、企画職、開発職の大きく3つで人材を探していたのですが、営業職の場合はどうしても顧客対応があるため、
一定以上の日本語スキルを求めなければならず、そのように答えざるを得ませんでした。
その他については、英語と(N1などを問わず)多少の日本語があれば、可能性はある旨をお伝えしましたが、
“多少”という表現が引っかかる学生が割と多かったです。
日本を好きで居てくれて、
日本で働くことにも関心は高いものの、
日本語を学んできたわけではない学生にとって、
日本語スキルが障壁になってしまうのは双方にとってとても惜しいことだと痛感しました。
海外に行く時は“高い英語力”を必須と感じて躊躇し、
日本に来る外国籍の方には“高い日本語力”を求めてしまうのが
日本人の特徴ではないでしょうか。
グローバル化を進めるなかで、
前者後者双方の観点で少しハードルを下げることが必要な気がします。
入社後に日本語や業務知識をしっかり学ばせてもらえるか?
日本語スキルを障壁に感じる学生が多数ななか、
日本へ渡ってから一層向上させたい学生もいました。
そういった学生の場合は、
「日本語の授業を取れるか」と前のめりで質問してきてくれます。
会社として、外国籍の方に向けた
語学、文化などの教育を整備していくことで、
日本企業で働くハードルを下げられる可能性があるのかもしれません。
また、業務知識の習得に関する質問が出やすい背景として、
台湾の学生が自らの専攻を
とても重視していることがあるのではないかと感じます。
「私は会計を学んでいるので、ITの営業ができるか不安」
というように、専攻とかけ離れた仕事に就くことに
消極的な学生が多い印象でした。
日本では、“総合職”などの形態もあり、
企業も学生も専攻を気にしないことが多々あるので、
この点は大きく異なります。
専攻不問と伝えるだけでなく、活躍していくためにどのような教育を提供できるのかを示すことが肝要なのでしょう。
おわりに
イベントを通して、外国籍の学生が
キャリア形成でどのようなことを重要視しているか、
日本および日本企業にどのようなイメージを持っているか、
などを知れたことで、今後当社がどのような制度を整えなければならないか、そしてどのように伝えていくべきかを考えるヒントとなりました。
会社の成長に向けて新しい風が吹くように、
様々な国籍、そして価値観を受け入れる体制を整備しながら、
今回お会いした学生はもちろん、
今後お会いするであろう方々が
入社したいと思える環境を目指していきたいと思います。
番外編
人生で初めて臭豆腐に挑戦
街を歩いていると、時たま独特な匂いが漂ってきます。せっかくの機会ということで、挑戦してみましたが、私の好みではなかったです…。
完全無人型のセブンイレブン X-Storeを訪問!
台湾には完全無人型のセブンイレブンがいくつかあります。
レジが商品を自動で認識して、決済を完了させられるものと思っていたのですが、今回は上手く反応せず。
飲料が入ったリーチイン棚が自動ドアになっているのは、ちょっと快適でした。