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クリーンで持続可能な美容グッズ!?|出張ついでに、ニューヨークの「ちょっと良い消費」を感じてきた#3

2024年1月にニューヨーク(以下、NY)で開催された世界最大規模の流通小売業界向けイベント“NRF Retail Big Show”に参加してきたのですが、
イベント前日に少し時間があったので、NYの店舗を周ってきました。

今回は、そのなかで感じた「ちょっと良い消費」にフォーカスしていきたいと思います。

▽前回の記事はこちら

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ゼロ・ウェイストの食料品店「Precycle」

こちらのカフェは、コーヒーの提供が
環境や社会に与える影響に気を配っています。

通常、コーヒー豆は生産者から組合を介して、カフェ等に届けられます。

そのため、カフェや消費者は
生産者の労働環境などを知ることが出来ません。

そこで、同社の創業者は、生産者と直接取引することにこだわっています。生産者と直接会った上で、取引を始め、定額で仕入れているそうです。

さらに、コーヒーの生産や物流にかかるコストをWeb上で公開、情報の透明化に努めています。

また、売上の一部を生産地に還元し、
女性や子供の社会参画を支援しているそうです。

企業としての考えや取組は、
パッケージ上(下図)にも記載されており、消費者も理解できます。

この考えに共感した消費者は、継続してこのカフェを利用し、
生産者支援に貢献してくれるでしょう。

コーヒー豆のパッケージには、農場との直接取引などに関する記載がある

クリーンな美容を提供「the detox market」

ここまで、食を中心にお伝えしてきましたが、
最後は美容に関してお届けします。

この店舗は、クリーンで持続可能な美容グッズを取り扱っています。

“We believe that beauty should make you feel good without compromising your health(美容は健康に妥協することなく気分を良くするものであるべきだと考える)”

という考えのもと、20を超える禁止成分を定め、
厳選な商品選定を行っています。

同社のホームページには、
禁止成分ごとに懸念される健康上の懸念が記載されているため、
消費者側の理解も進みます。

以下1枚目の写真は、こんにゃくの繊維から作られたスポンジです。

こんにゃくで作られた洗顔用スポンジ

自然由来な素材なため、環境に良いのは勿論、
こんにゃくの解毒作用で肌も整うそうです。

2枚目の写真は、より多くの人に利用してもらうために設計されたスキンケアクリームです。

点字が施されたパッケージ

男女どちらも使える仕様なだけでなく、
視覚障がい者も使えるよう、パッケージに点字を施しています。

おわりに

ここまで、NYで広がる「ちょっと良い消費」に資する
小売店の様子を見てきました。

日頃の買い物、食事、美容などを通して、健康に配慮しつつ、
環境や社会にとっても良いことを心がける機運が高まっています。

その機運を受けて、
企業も製品開発・製造、物流、販売などの各フローで
人と環境に“良い”取り組みを始めています。

これまでに比べると、はじめは手間やコストがかかりますが、
“良い”取り組みによって、
生活者から真に支持されることで
最終的には持続的なビジネスに至れるでしょう。

遅かれ早かれ、日本でもこういった意識が高まると想定されるので、今からアクションプランを考える必要があると感じました。


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