ナショナルホッケーリーグならではの特徴って何?|乗換ついでに、シアトルのホリデーを体験してきたVol.4
今回も引き続き、シアトルのホリデーについて。
アメフトだけではなく、アイスホッケーも観戦してきたので、
NHLならではの特徴について現地レポートしていきます!
前回の記事はこちらから↓
NHLならではの特徴
アメフト観戦の翌日、
ラスベガスへ移動する前にアイスホッケー・NHLも見ておきたいと思い、チケットを手配し、スタジアムへ行ってみました。
過去の記事で4大スポーツの概況やスタジアムの雰囲気を記しましたので、ここでは特徴的な点に絞ってお伝えします。
〖過去の記事はこちらから!〗
今回観戦したのは、
NHL「シアトルクラーケンvsバンクーバーカナックス」の試合。
シアトルクラーケンは、リーグ参入3期目の新しいチーム。
NHLなどでは、不定期で新たなチームが参入しており、
少し前にはラスベガスにも新チームが設立されています。
地域や企業が新チーム設立や他エリアからの誘致などを画策して、
承認が通れば、参入出来るようです。
この点は、日本と大きく異なります。
日本のNPB(野球)を例にあげると、
東北楽天ゴールデンイーグルスが2005年に新規参入(50年ぶり)して以来、新たなチームの参入はありません。
そのため、頻繫にプロリーグ新規参入があることに驚きました。
また、気づいた方もいるかもしれませんが、
NHLにはカナダのチームも含まれており、
今回はたまたまその試合でした。
NHLのみならず、NBAとMLBにもカナダのチームが所属。
ただ、トロント以外のチームがあるのはNHLだけです。
2か国のチームが普段から相見えているというのも
少し珍しいことでしょう。
(バンクーバー~シアトルはバスで片道4時間ほどと、東京~名古屋などよりも短いのですが!)
Amazonがネーミングライツを持つアリーナ
クラーケンが本拠地とするのは
「Climate Pledge Arena」という場所なのですが、
実はAmazonがネーミングライツを取得しており、実際にAmazonが命名しています。
一瞬“???”となりますが、
英語の意味を考えると、意図が分かってきます。
直訳すると、“気候に対する宣誓アリーナ”となるのですが、
これはAmazonが目指す
「気候変動対策として、2040年までに二酸化炭素排出を実質0にする」を示す言葉なのです。
普通であれば、社名や新商品名などを施設名に冠したくなるところ、
自社が目指す世界観を訴えるために使用するとは驚きです。
スタジアム名の由来に興味を持ったファンが
インターネットで調べることを想定しているのだと思います。
また、アリーナに名前を付けるだけでなく、
アリーナ自体での二酸化炭素排出実質0に向けて
Amazonが全面的に支援しているそうです。
プラスチック製品の使用禁止、
ソーラーパネルによる発電など各種施策が行われ始めています。
さらに、B級グルメの代表格とも言える
“スタグル(スタジアムグルメ)”にまで気を配っています。
2023年時点でも、
地場食材の積極的な使用、代替肉専門店の出店、余った食材の寄付など、
気候変動対策に資する様々な取り組みがありました。
地元シアトルのチームと連携しながら、
新たな目標に挑戦しているAmazonの姿に感心させられました。