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試行錯誤の先に完成!学生の挑戦と工夫が詰まった制作記録

データコムでは、東京家政大学、そしてドクターズプラザとコラボして健康に配慮したレシピカードを作る、産学連携プロジェクトが進行中です!

🔽この企画の始まりについて詳しくはこちらの赤裸々すぎるnoteから


プロジェクトの流れ

今回のプロジェクトではこんな感じの計画を立てました!

  1. レシピカード収集

  2. レシピカードに関するワークショップ

  3. 店舗見学

  4. ペルソナ設定ワークショップ

  5. ムードボード作成

  6. ラフ制作、プチ講評会

  7. 本制作

  8. 講評会

  9. 修正、ブラッシュアップ

  10. 公開!

前回のnoteで「4.ペルソナ設定ワークショップ」までの様子についてお話したので、今回は「5.ムードボード作成」からお話します!
ワークショップの様子が気になる方はこちらからご覧いただけます。

①ムードボードの作成

まずは、前回のワークショップで設定したペルソナを元に、みんなでムードボードを作成しました!

ムードボード(英:Mood Board)とは

デザインラフの一種で、デザインのイメージやコンセプトを紙面やスクリーン上にまとめてコラージュし、分かりやすく視覚的に共有するための手法です。

https://blog.nijibox.jp/article/moodboard/

今回、私たちはpinterestなどを利用して、スプレッドシートにイメージに合う家族や暮らしの写真を貼り付けていきました。

子供が2人いる、お料理好きなワーママの家庭のイメージ

1人目のペルソナは小学生の子供が2人いる、夫婦共働き家庭の母親です。
時短勤務で働いていて、お料理が好きで家庭菜園をしたり、調味料にややこだわりがあります。子供のお誕生日のお祝いや、週末にホームパーティーをすることもあるので、子供が好きそうな、カラフルなパーティー料理を作ることを楽しんでいます。
写真の様子から分かるように、共働きなこともあって経済的に少しゆとりのある家庭です。

シルバー世代の主婦のイメージ

2人目のペルソナはシルバー世代の主婦です。定年退職した夫と2人で暮らしています。和食が好きで、2人で過ごす時間を大切にしており、よく散歩やジョギングを共にして健康意識の高い生活を送っています。週末には手料理を2人で作って、埼玉に住む息子が車で孫を連れて遊びに来るのを楽しみにしています。こちらも少し経済的ゆとりのある家庭です。

スプレッドシートで画像をペタペタと学生たちが貼っていく中で、暮らしぶりのイメージは両者ともそこそこアッパーな暮らしをしていると感じました。今回モデルに設定した店舗は、店舗の規模に対して味噌のラインナップが充実していたり、削られていない鰹節を置いていたりと、こだわり志向の品揃えでした。実際の店舗を見てきた学生たちも、陳列された商品がお手頃価格のお店ではなく、こだわりのある店舗だと感じたようです。

紙と印刷について宮本先生が教えてくれている様子

ムードボードを作成した後は、印刷した際の紙質、形状や厚さ、カットや印刷技術について、サンプルを実際に手に取って紙について研究しました。小売店で無料配布するカードというビジネスの観点と、手に取りたくなるビジュアルというデザインとの着地点についても皆で模索し、制作規格を決めました。

②ラフ制作

宿題としてラフを制作してきてもらいました!

シルバー世代の主婦をペルソナに設定したラフ案

プロジェクトのはじめに、レシピカードについて研究をした際に写真が大きく使われているものが良いと思ったことを活かし、料理を大きく映すよう写真をトリミングしたり、お皿だけを切り抜いたりする構想がありました。
ペルソナの設定を生かして、和風テイストの模様を背景に使用したり、フォントも筆っぽいものをチョイスしています。また、利用者がシルバー世代のため、文字を大きめにして、可読性に配慮しています。

③本制作

ラフで大まかな配置や制作イメージを考え、いよいよ形にしていきます。

ワーママがペルソナのレシピカード初稿デザイン

上の写真は初稿デザインです。実際に印刷し、カードの形状に製本し、手に取ってみて、改善点を考えます。フォント、文字サイズ、色味やあしらい、写真のトリミングなど、細かな調整を繰り返して完成へ進めていきます。

画面で見た時と印刷したものとで、印象が変わっていないかを確認します

完成して納品する際には、印刷所で刷ることになりますが、プロトタイプの現時点では自分で裁断し、表裏を貼り合わせて自分で製本します。ちょっとしたズレがクオリティに関わってきますが、修正しては製本を何度も繰り返していたので、みんな工夫をして、精度もどんどん上がっていったので「このまま納品できるのでは?!」なんて気持ちになりました。笑

完成したデザイン!!

そして試行錯誤を繰り返し完成したのがこちらです。初稿のデザインから、より柔らかで親しみやすい雰囲気になりました!!!

プロジェクトにご協力いただいた方のご紹介

プロジェクト監修 宮本 真帆 准教授

今回の産学連携プロジェクトでは、宮本先生に技術指導、引率をしていただきました。コンセプト設計から、細かなデザインの調整まで親身になって取り組んでくださり、宮本先生のおかげでとても素敵なデザインのレシピカードが完成しました。学生への熱い想いから始まった本企画でしたが、今の学生と触れ合い、宮本先生のお話を聞く中で、私自身が学生の頃を思い出すようで非常に楽しんでしまいました🤭この場を借りてお礼を言わせてください!

宮本先生!一緒に制作してくださってありがとうございました!!
また学生と制作したいです!


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