入社2年目で新サービス!?企画からリリースまでやり遂げた怒涛の2か月間を振り返る【苦悩と達成の実行編】
上司のゴヤさんから、新サービス企画のチャンスを貰った2人の、サービスリリースに向けた怒涛の2か月を振り返ってきたこのnote。
いよいよラストの企画実行編です!
前回までの記事はこちら
今回は、画面の配色やアイコンの作成、ユーザーを集めるための施策など、開発の裏側でいよいよリリースに向けた準備を進めていきます!
新サービス開発手順
コンセプト検討ニーズ調査企画書作成プロジェクト計画書作成開発・リリース準備 ◀
5.開発・リリース準備
①画面配色・アイコンのデザイン
開発を始めるにあたって、データミルの実際の画面をどのような配色にするのか、また、アプリアイコンのデザインはどうするのか決めました。
画面やアイコンのデザインに関しては、私が作成するよりも得意な方にお任せした方が良いと思い、デザイナーのこむ子さんに依頼しました。
依頼時には、データミルの機能や提供価値などのアプリ概要をお話しし、競合製品のデザイン配色に被らないこと、データコムのイメージカラーを使用することといった要望をお伝えして、デザインしていただきました。
実際に仕上げていただいたデザインは、データコムのイメージカラーである緑を基調として、色盲の方でも色の見分けがつけやすい配色にしていただきました。
実際の画面はこちら
またアプリアイコンも作成しました。
「誰でも簡単に店舗課題を見つられる」というデータミルのコンセプトを表現できるデザインにしたいと思い、虫眼鏡のアイコンを入れてほしいと依頼しました。
他にも競合は白を基調としたシンプルなデザインだから、データミルは背景を緑にして目立たせたいことや、データ分析の難しいイメージを刷新できるようになるべくキャッチーな親しみやすいデザインにしたいと伝えました。
するとなんと24パターンものアイコンデザイン案をいただきました!
この中から、データミルプロジェクトの関係者で多数決を取り、現在のアプリアイコンに決定しました。
とてもキャッチーでデータを見つけるというコンセプトも伝わる最高のデザインになりました!
②ついにキックオフ
10月の第一週にようやくキックオフしました!
ここからは画面の開発とスマレジのマーケットプレイスに掲載するための準備です。
WBSの期限は2か月という非常にタイトな設定で、正直未経験の2人だけで新サービスを開発することはなかなか厳しいと思っていました。
Kさんが開発作業を進める間、私はリリース周辺のタスクを中心に取り組んでいました。具体的には以下の作業です。
・操作ガイドの作成
・問い合わせフォームの構築
・スマレジのマーケットプレイスに掲載するための紹介文作成
・紹介動画、画像の作成
・プレスリリース、LPの作成
操作ガイドは、画面1枚1枚の機能説明をユーザー視点で丁寧に書き起こし、アプリを使う人が迷わないよう工夫しました。
紹介文の作成では、アプリの魅力を端的に伝えることに苦戦しました。
「どうすればターゲットの心に響くか」を考え続け、ChatGPTを活用して文章案を何度も壁打ちし、最適な表現を見つけました。
また、スマレジのアプリマーケット内では検索キーワードをあらかじめ設定できるので、キーワード選定にも取り組みました。決める際には、外部の検索キーワード分析ツールを活用しました。
マーケの小林さんと協力して、売上改善やデータ分析で悩みを抱えている方がよく検索するキーワードの組み合わせを分析し、「売上改善」や「ダッシュボード」などの最適なキーワードを選定することができました。
並行して、紹介画像・動画制作やLP・プレスリリース製作もリリースに間に合うように進めていました。ここでもマーケの皆さんのお力を借り、紹介画像と動画制作をこむ子さんに、LPとプレスリリース製作を小林さんに協力していただきました。
紹介画像や動画製作では、データミルがどのようなアプリなのか簡単に理解できるような構成と言い回しを意識し、紹介画像や動画のラフ案を作成して齋藤さんにお渡ししました。
デザインとの兼ね合いから文章量を削ったり、構成を変更するなど微調整を重ねて仕上げていただきました。スマレジのアプリマーケットのデータミル紹介ページにこむ子さんが作成した紹介資料や動画が載ってますので、ぜひご覧ください!
LP・プレスリリースの制作では、小林さんにデータミルのアプリ概要や今後の展望をお伝えし、それを的確にまとめていただきました。
リリース直前の依頼にもかかわらず、快く引き受けてくださり、あっという間に仕上げていただきました。
初めて手掛ける業務ばかりの中で、これら全てを試行錯誤を繰り返しながら取り組みました。
特に、「ユーザーが実際に使うなら、どのような形が最適だろうか」と常に利用者の立場に立って考えることを心掛け、業務を進めていきました。
データミルの完成
約2か月間の開発作業を経て、ついにデータミルが完成しました!!!!!!!
最初は「本当に2人だけで新サービスを作れるのか?」という不安でいっぱいでしたが、プロジェクトを進める中でスマレジのユーザーさんに直接お話を伺ってニーズを調査したり、アプリ開発のプロセスを学んだりと、初めての経験が次々と続き、いつの間にか楽しさの方が勝っていました。
完成したアプリがスマレジのアプリマーケットに載っているのを見たときの達成感と感動は、今でも忘れられません!
完成したアプリをスマレジに申請したところ、承認前に一度打合せをしたいと要望をいただきました。
打合せで、データミルをデモを交えて簡単に紹介すると、
「データ分析をまだあまり行っていないような方に提案するものがなかったので、初心者でもわかりやすい分析アプリですね」と高評価をいただきました!
さらに、ぜひとも積極的に提案していきたいといううれしい声をいただきました。
この話を聞いたときに、当初立てていた仮説通りだったので、ほっとしました。
今後の展開
1ヶ月で5社40店舗獲得
無料プランではありますが、大変ありがたいことにリリースから1か月で5社のユーザー様にご利用いただいております。これも、マーケの皆様と作り上げたコンテンツによって多くのスマレジユーザーの目に止まったからだと思います。1年間で50社という目標を立てたので、達成に向けて頑張ります!
二次開発の予定
データミルのさらなる機能アップデートのために、すでに二次開発を進めています。具体的には、「来客予測」に挑戦しようと考えてます!なんとか今年度内にリリースできるように頑張ります!
将来の展望
将来的な機能として、小規模事業者向けの資金繰り改善のためのファイナンスサービスであったり、市場データを用いた自店舗の実績データとの比較機能などを構想しています。まだまだ先の話にはなるかと思いますが、実現できれば店舗経営をサポートする唯一無二のアプリになると確信しています!
今回の学び
初めてのプロジェクトリーダーで、多くの事に悩みました。
最も苦悩したのはスケジュール調整です。
要因としては、Kさんが初めての開発言語を使用していたことです。1つの機能を作り上げるために必要な工数を正確に試算するのが難しく、完成までのスケジュールを逆算するのが困難でした。
そのため、ざっくりとしたスケジュールを引いて進めざるを得ず、結果として予定に遅れが生じることもしばしばありました。
さらに、サービス開発をKさんと私の2人だけで進めるのも初めての経験だったため、想定外のタスクが次々と発生する事態にも直面しました。
特に、私がプロジェクトの途中で機能要件の変更を急遽提案し、調整をお願いする場面もありました。
予定していたタスクに加えて新たなタスクが増え、スケジュールの引き直しが何度も必要になりました。
それでも、Kさんと何度もコミュニケーションを取りながら、タスクを整理し、一歩ずつ前進するよう努めました。お互いに未経験ながらも試行錯誤を続けたことで、少しずつサービスの形が見えてきたときには、大きな達成感を感じました。
結果として、スマレジさんから絶賛の声をいただいたことで、改めて「ユーザーの実際のニーズに寄り添うこと」の大切さを実感しました。
特に、データ分析を提案しても難しさから利用されない課題がある中で、「シンプルで誰でも使える分析アプリ」を目指したことが、成功につながったと感じています。
また、初めての2人だけの新サービス開発を通じて、企画から実現までのプロセスを一貫して経験しました。この中で、サービスを「どのように企画し、具体化し、実際に形にするか」を実践的に学ぶことができ、非常に貴重な経験となりました。
この経験を糧に、今後もユーザーの課題解決に直結するサービス開発を進めていきます!!